
僕がテクナフを訪れた時は、コックス・バザールとその周辺を訪れるのに最も良い時期だったらしい。
確かに、暑すぎず寒すぎず、外にいると爽やかな風が肌に心地よく、空を見上げると綺麗な青空が広がって、日本の秋の空みたいな青さだったよ。
でも、同じ時期のダッカは寒かったそうな。

テクナフは外国人の立ち入りが制限されているとか、夜間外出禁止令が出されているとかで、行く前は結構緊張していたのだけど、国境警備隊をしばしば見かけたぐらいで、意外と平和だったような気がする。もっとも、それは僕が危ないところに近づいていないせいかも知れないけども。
昨年訪れたチッタゴンの丘陵地帯の方が、軍のミリタリーポストが峠ごとにあったりして、より緊張感があった。それにチッタゴンの方では明らかに少数民族と判る顔つきの人が沢山いたけど、テクナフではあまり見かけなかった。仏教の僧侶の数もチッタゴンの丘陵地帯の方がテクナフよりも多く見たような気がする。
でも、コックス・バザールの近くには去年(2012年)の9月末にイスラム教徒の焼き討ちにあって仏教寺院や仏教徒の民家が焼き払われた Ramu の町があるから、僕の見た景色というのはほんの一部であって、実はもっと緊張しているのかもしれない。Ramu の仏教寺院には貴重な文化遺産が沢山あったそうだけど、焼失してしまったみたい。
仏教徒と言えば、コックス・バザールのホテルで観光客と思しき、つまり明らかにビジネス・トリップの雰囲気でない初老の日本人男女のグループを見かけたけど、あの人たちは Ramu の仏教徒の支援にでも来ていたのかな?コックス・バザールは一応リゾートらしいけど、日本人向けの観光地とはとても思えないし、日本人観光客がお金を払ってくるところとも思えないからね。
まぁでも、最近はどこにでも日本人観光客がいるからね。中国人はもっといるけど。

テクナフの近辺は竹の産地みたいだね。
道路沿いに竹細工の工房があって竹を縛った束が幾つも道端に並んでいました。工房とはいっても結構粗野な感じで、日本の田舎にありそうな風雅な物とはずいぶん違った印象でしたが。
写真は Lumix G X Vario 12-35mm + OM-D E-M5 で撮ったもの。
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