ずいぶん前に話題になっていた関税自由化について。
農業関係者がずいぶん反対していたそうだけど、ここベトナム国ハノイにいると、農業も関税自由化の恩恵をすごく受けると思う。
なぜかというと、日本のお米って、美味しいからね。
お米に限らず、日本の米、野菜、果物、肉、魚はみんな美味しい。
翻って、ベトナムで買える米、野菜、肉、魚で、美味しいものに出会うことはかなりまれ。熱帯の果物はさすがに美味しいが、イチゴなどは比べるべくもない。
アフリカにいた頃、日本のごはんの美味しさをつくづく感じたけど、どうやらここアジアでも事情は同様らしい(でも、アルジェリアの野菜は旨かったな)。
メイド・イン・ジャパンがブランド化しているのは、電気製品だけじゃないと思う。
日本産の農作物が、同じようにブランド化できる余地がすごくあると思う。
やっぱり、「安全で美味しい」からね。
輸送方法や鮮度保持という問題を解決する必要があるけど、関税の自由化によって日本の農産物がアジア新興国の金持ち階級の食欲を満たすようになる日は、かなり近いと思う。
その時にはおそらく、日本の低所得層は中国やベトナム産の野菜やコメ、その他の農産物を食べるようになるのだろう。
関税の撤廃が生み出すのは日本の農業の衰退ではなく、もっと別のものだと思うな。
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