
ベトナムの工事現場ってのは、日本と全く違って、通行人の安全対策設備なんてものはほぼ全くない。
見ての通り。
重機が道のど真ん中に居座って、資材も道に裸で置いている。工事標識とガードマンはおろか、バリケードもトラロープも三角コーンも、作業範囲を明示するものも第三者を安全に誘導するものも、ほぼ何もない。
もちろん、重機のオペレーターは歩行者を見かけてわざと危ないことをしようとはしないけど、工事現場の近くを歩く歩行者は、自分の安全は自分で確保しなければならない。
35年ほど前の日本も、こんなだったかもしれないと、ふと思ったりするけど。

電話線がエクスカベーターの邪魔をする場合は、ほらこの通り、監督らしき人物が電話線を手で持って、エクスカベーターに引っかからないようにする。
なんてすばらしい対策なんだ。日本ではあり得ない。

いちおう、「工事現場だから危険」と言いたいのであろう看板を現場の端で見かけることはある。

どくろマークが判りやすい。

レジデンスの近くの下水工事で見かけた究極の安全対策がこれ。
マンホールの開口部を示すのに、その辺で切ってきた木の枝を使っている。
なんて安上がりな方法。

こんな開口部の安全確保方法なんて、日本では絶対にあり得ないね。
と、僕らの目から見たらとんでもないことなんだけど、彼らの目から見たらごく普通というか、安全に精いっぱい配慮している、ということになるんだろうね。
国民性の違い?経験の違い?価値観の違い?経済力の違い?命の値段の違い?社会資本の充実度の違い?社会の成熟度の違い?
何の違いか判らないけど、とにかく日本の建設工事現場って、ベトナム人の目から見たら信じられんほど安全対策をやっているのだろうね。
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