コロンボのフォート駅まで列車の写真を撮りに出かけた時の話。
切符売り場の駅員がどっかに行ってしまったせいで、駅に入るのに少し手間取ってしまった。そんな下らない苦労をして手に入れたプラットフォーム・チケットを改札で見せて、ディーゼルエンジンの音がする方向に歩いてゆくと、ちょうど機関車が出発したところ。
「しまった~」と落胆したんだけど、実はこれは機関車の付け替え作業の途中の風景だったわけ。
鉄道に詳しい人が言う「機回し」という作業だと思うよ。
列車を引いてホームに入って来て、手前に写っているポイントから隣の線路に渡って、また先頭に行くってわけ。
なので、この列車は到着してすぐなはずだけど、すでにもう人がいっぱい乗り込んでいる。二等車も三等車も満席状態。
客室の様子をうかがいながらホームの先端まで来ると、さっきの機関車が線路を戻って来て、今まさに連結するところに出くわした。
こういうシーンって、みんな見たくなるんだよね。スリランカの人たちもおんなじ。
機関車の先頭に戻ると、連結器を太い鉄の棒で固定していた。ぐらぐら動くのが気に入らないのかな?なんにしてもこれは大変な作業だろうね。
連結器の固定を済ませて用意が整った後、機関車は列車を少し押して、ホームの定位置まで戻る、という律義なことをしていたよ。
定位置まで戻った客車にお客さんがみんな乗って、定刻になったら(おそらく、定刻はすでに過ぎているだろうから、どんな判断基準かは知らない)、車掌さんが安全確認の青い旗を振っていよいよ出発。
どこに行くのかは知らないけど、お約束のステップに立つお客さんを載せて、なかなか立派な編成の列車が駅を発って一路、北だか東だかを目指す。
日本ではすでに絶滅した荷物室を付けた車両がこの編成の最後尾を占めている。客車の荷物扱いを見たのはひょっとしたらスリランカが初めてかもしれないなぁ。
今回も M.ZD 12-50mm + OM-D E-M5 の仕業だよ。
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