調子に乗っているわけじゃないけど、またレンズの投稿。
この前取りあげた
Nokton 25mm F0.95 の他に、実は最近手に入れたレンズがある。
俗にいう、パナライカのレンズ。
LEICA D VARIO-ELMAR 14-150mm F3.5-5.6 ASPH. という長い名前のレンズで、下の写真のような外見。写真に貼ってあるリンクを確認してもらうと判るけど、なかなかいい値段がする。

パナソニックからフォーサーズ対応のライカブランドのレンズが出ているのはずいぶん前から知っていて、気になっていたし、欲しいと思っていたけど、実はこのレンズは眼中になかった。
高倍率ズームは無理をしているというイメージがあって買う気にならなかったし、暗いレンズだったから(当たり前だけど)。
パナライカを買うなら、明るい標準ズーム LEICA D VARIO-ELMARIT 14-50mm F2.8-3.5 ASPH(下の写真)の方が気になっていた。

でも色々調べていくと、VARIO-ELMAR 14-150mm F3.5-5.6 というレンズが、高倍率ズームとは思えないほど素晴らしい品物で、値段相応以上の性能があるということが判ってきた。
もともと気になっていた VARIO-ELMARIT 14-50mm F2.8-3.5 は、ネット上のいろんなレビューによるととてもいい性能なんだそうけど PEN E-P2のAF方式であるコントラストAFに対応していない。E-P2に装着して使えるかどうか判らないとなると、購入には及び腰にならざるを得ない。フォーサーズ(4/3と略)が元気のない最近は、M4/3 と 4/3 の互換性は、やはり生かしたいところ。それに4/3の標準ズームはすでに OLYMPUS から出ている ZUIKO DIGITAL 14-54mmF2.8-3.5II を持っているので、同じような画角、明るさのレンズに投資するような余裕はない。こんな感じで、VARIO-ELMARIT 14-50mm F2.8-3.5 を買う理由は薄弱になっていた。
逆にコントラストAFに対応している上に、一本で35mm換算28mm~300mmの画角をカバーして、さらに描写が良いという VARIO-ELMAR 14-150mm F3.5-5.6 は、特に運動会での利用を考えると、かなり魅力的に思えてきた。それに、レンズ側手ぶれ補正が付いているから、ボディ内手ぶれ補正のないE-410と組み合わせるといい感じになるかもしれない。
というわけで、長期にわたる海外勤務の、特に万事がままならないベトナムでのストレスがたまるにつれて、VARIO-ELMAR 14-150mm F3.5-5.6 への思いが募ってゆき、とうとうある日、あるウェブサイトで購入ボタンを押してしまっていたのでした。
日本の某地点を経由してベトナムにやってきた VARIO-ELMAR 14-150mm F3.5-5.6 ですが、素晴らしい描写という評判の反面、壊れやすいという評判もあるみたい。
どうやら、電気回路系統に弱点を抱えているみたいで、防塵防滴仕様のZUIKO DIGITAL 14-54mmF2.8-3.5II と同じ扱い、というわけにはいかないみたい。
主に E-410 に付けて使っているんだけど、少しでも雨模様になったら、たとえば一滴でも腕にしずくが掛かったら、すぐに鞄にしまいこんでしまう。壊れやすいと聞いたら扱う側も繊細にならざるを得ない。お気に入りのレンズだとしたらなおさら。かと言って、外に持ち出さないわけにもいかない。そもそもこのレンズは明るいわけではない。手ぶれ補正が付いていたとしても屋内での利用は限定される。
とは言っても、やっぱり性能は良いみたい。とくに色の暖かい感じと言うか、厚みを感じさせる色表現は、とてもいい感じ。
この投稿の一枚目に映っている垂れ幕の赤色とか、二枚目の写真の焼き物のつぼとか、色の感じ、とくに赤系統の色の感じがとても僕の好みに合っている。
三枚目の写真、つまり上の写真は自転車の上の花屋さんの写真。
自転車の近くで写真を撮ると、売り子がなんかうっとおしいんだけど、35mm換算300mmの画角でもってすれば、売り子が気づかない距離から撮影することも可能。
最短撮影距離は50cm。でも換算300mmの画角を生かすとこんな写真が撮れるよ。
素晴らしい性能を持っているが、ちょっと繊細で取り扱いに注意が必要なこのレンズは、さながら綺麗なんだけどその分ちょっと扱いに慎重にならないといけないお嬢様のようなレンズかもしれない。
なので、このレンズを扱っている時にはそんな種類の緊張感みたいなのも味わえてしまう。
(小さなつぶやき:まぁ、レンズはすべて取扱いに注意が必要だし、女性も然りだね)
という具合に、VARIO-ELMAR 14-150mm F3.5-5.6 を僕はとても気に入ったんだけど、やっぱり暗いかな?特に、Nokton 25mm F0.95 を使った後は暗さを感じてしまう(比較対象が悪い)。
暗くて扱いに注意が必要だけど、とてもきれいな色が出て画角の広いこのレンズは、きっといろんなところに連れていくことでしょう。厳しいところには連れて行かないけど。
そんなわけで、
E-410 とペアを組んでいたヤシカ・コンタックスの Carl Zeiss Vario Sonner 35-70/3.4 T* (35mm換算で70~140mmの画角)にはしばらくお休みをしてもらうことになりそう。でも、マクロ撮影にはマクロ機能付きの Carl Zeiss Vario Sonner 35-70/3.4 T* の方に分があるみたい。それにF値は3.4で固定なので VARIO-ELMAR 14-150mm F3.5-5.6 よりもズーム全域で明るいし、フォーサーズは35mmフィルム用レンズの中央部分を使うので、周辺光量落ちにも強いみたい。
まぁ正直、E-410に付けて使うには、どちらもお気に入りのレンズですね。
というわけで、Carl Zeiss Vario Sonner、Nokton、Vario-Elmar と続いたレンズネタは今回で終わり。
つまり、ネタ切れです。