
海外で仕事をしていると、その国の国民性というか国民の人間性というものに、好感を抱いたり、逆に嫌悪感を抱いたりすることがある。
僕のベトナム人に対する印象は、昨年は「日本で喧伝されているのとは違うなぁ」というものだったけど、最近、身の回りに優秀なローカルが増えてきたこともあって、前よりは少し良い印象を持つようになってきた。
もちろん、これには個人差があるので一概には言えないが、流暢に英語を話すローカルのおかげでコミュニケーションが容易になったことも、この印象の違いに影響を与えているだろう。

じゃあ、コミュニケーションが容易になれば、人間に好感を持つのかというと、そんなことは決してなくて、誤解を生じる機会が減る、というぐらいだろう。
容易なコミュニケーションが相手に良い印象を持つ要因であれば、僕は押し並べて日本人に好感を持つ筈だが、実際はそうじゃない。容易にコミュニケート出来てしまうからこそ、相手が非日本人である場合にはキープしている余裕というかバッファが、相手が日本人の場合には無くなってしまう。なので、勢い、相手に対してより厳しい評価を抱くようになってしまう。

海外で働いていても、いまの状態では日本人との縁が切れないので、この問題は避けることができない。
かといって、周りに日本人が全くいなくなったら、それはそれで心細いんだろうけどね。
ちなみに、今回の写真のうち上の二枚は、ハノイ駅の南で踏切を撮ったもの。ニッコーハノイの南に大きな公園があるんだけど、そのあたりで南北統一鉄道はお店の軒先をかすめるようにして走る。
そのミスマッチングな写真を撮りたかったのだけど、残念ながら列車の通過に立ち会うことができなかったので、踏切の写真だけ撮ってきた。踏切の奥の猥雑な街の雰囲気は、ハノイでは普通に見られるもの。
最後の写真はその大きな公園(統一公園?)の中を走っているおもちゃの列車。ハノイでは昔ながらの遊園地の遊具が充実しているみたいで、アヒルを模した足こぎボートが水面に沢山浮かんでいる様子は、遊園地の中の池だけじゃなくてハノイ北部の西湖とかチュック・バック湖でも見ることができるよ。
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